プーさんのハニーハントのレールの仕組み

プーさんのハニーハントのレールがないのに進む仕組み

東京ディズニーランドの「プーさんのハニーハント」というアトラクション。
5人乗りのポットが3台1組で進行します。
このアトラクションで驚くべきところは、レールがないこと。
さらにすごいのは、3台のポットが連結されておらず、3台がバラバラの動きをすること。
途中、ポットの順番が入れ替わることもあります。
あまりの不思議さに、プーさんの物語のことよりも、どうやってこの動きを制御しているのかが気になってしまいます。

レールがないということで、乗っている人は、今からどこに進むのかが予測不可能となり、 ワクワク感が増しているといえるでしょう。
では、このレールがないのに進む仕組みはどのようになっているのでしょうか?

結論は、「明らかにされていない」ということですが、 主に2つの説があるのでその説について紹介します。



[仕組みの説1] 自動運転技術 説

工場の無人搬送機などで使われているレーザー技術の一つ
「ファクトリー・オートメーション技術」
というものを搭載しているという説。
自動運転といってもいいかと思います。

この技術は簡単に言えば、予め決められた動きをコンピューターに記憶させ自動運転させる技術です。
ハニーポットに動きを記憶させているので、通信して動かしているわけでもなく、 床に埋め込まれた電磁コイルなんかもないという説です。

個人的には、プーさんのハニーハントのレールが無くても走行する仕組みは、 こちらの方が有力ではないかと思います。

[仕組みの説2] 無線LAN通信 説

もう一つの説は、ローカルGPSの仕組みを使ったものです。
レールがないのに、ちゃんと動く仕組みは、次の3つです。

・無線LAN通信(GPS)
・電磁誘導コイル
・対物センサー

一番 肝になっているのは無線LAN通信です。
プーさんのハニーハントの乗り物(ハニーポット)には、コンピューターが搭載されており、 無線LAN通信で現在の位置や状態を制御しています。

さらに、床面の電磁誘導コイルがハニーポットの走行を補助します。

さらに追加の安全対策として、ハニーポットには、対物センサーが360度 どこからでも反応するように設置されており ハニーポット同士や壁に衝突しないようにしています。

ちなみに「トラックレスシステム」や「フリートラック構造」と呼ぶそうです。

アメリカのプーさんはレールがある

プーさんのハニーハントは、東京ディズニーランドで2000年にオープンしましたが、 その1年前のフロリダのディズニーワールド マジックキングダムで、 プーさんの冒険(The Many Adventures of Winnie the Pooh)という名称のアトラクションでオープンしています。
そこでは、日本版のプーさんのハニーハントでは見えないレールが見えます。

東京ディズニーランドがオープンした後、2004年にカリフォルニアのアナハイムディズニーランドでも、 マジックキングダムと同様の名称「プーさんの冒険(The Many Adventures of Winnie the Pooh)」で アトラクションがオープンしています。
こちらもレールがあります。

さらに、上海のディズニーランドにもプーさんのハニーハントがありますが、同じくレールがあります。

東京ディズニーランドの後に出来たアナハイムでレールがあるのは不思議ですよね。
東京ディズニーランドと同じシステムを採用すると、コストがかかるためにあえてレール付にしたそうです。



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